先日、私が理事を務める「東京建築アクセスポイント」主催の『青山界隈の家具ショールームと建築を巡る』ツアーガイドを行いました。






今回はインターオフィスの玉城嘉康さんにゲスト講師としてご協力いただきショールームでの家具講座と、移動中に行う私の建築講座の「ダブル解説」、三時間強のコースとなりました。

見学したショールームはこちら。

・Knoll(ノル)
・B&B Italia Tokyo
・Minotti Aoyama
・Molteni&C
・フリッツ・ハンセン 青山本店








「購入予定がなければなかなか入りにくい場所」とは今回参加された方々の声。


ですが、これらのショールームはどこも事前に予約すれば見学はいつでも可能。店員の方に丁寧に説明してもらえます。

またショールームでは美術館にあるような名作家具も見るだけでなく実際に座る事も可能。そうして「本物」に触れる事でそれぞれの『家具の世界観』を感じる事ができます。



若原アトリエの設計する住宅では、こうした『家具の世界観』を大切に、さらに『建築の世界観』と良い関係になるよう心がけて設計をしています。










2018.12.03 / Top↑
福岡にある「旧志免鉱業所竪坑櫓」を見学しました。市の中心部から車で20分くらいに位置する志免町の住宅街に位置してます。高さが47.6mの塔状の建物でラーメン構造と荒々しいコンクリートの表情が印象的です。



こちらは戦時下の1943年に海軍の炭鉱施設の一部としてに完成。戦後は主に旧国鉄の施設として運営されていました。採掘した石炭を地下から搬出したり、坑員運搬用のエレベーター施設として使われていたようです。

その後、炭鉱は1964年に閉山しましたが2009年に国の重要文化財に指定されました。そのシルエットがミラノの「トーレ・ヴェラスカ」(1956年)を思い起こさせます。





翌日は太宰府天満宮にお参りしたあとに「九州国立博物館」(菊竹清訓+久米設計2004年)へ。空港ロビーのような巨大な空間に圧倒されます。建築表現の自由さや楽しさを実感しました。




最後に「光明禅寺の庭園」(重森三玲 1957年)へ。新緑がみずみずしく癒されました。




永峰昌治






2018.05.29 / Top↑
「鎌倉・平屋の住まい」の現場です。
二階を撤去し小さな平屋にする計画です。


着工前

現在

着工前と現在の様子。強引に増築された二階を解体して屋根を新しくしました。これから基礎の補強を行います。二階が無くなって部屋数は減ってしまいますが、耐震性能と防水性能は格段に向上します。




主室となる部屋。原型を活かしあまり手を入れずに改修します。階段は撤去。正面壁には新設したトップライトから柔らかな光が降り注ぎます。


若原一貴
http://www.wakahara.com




2018.05.09 / Top↑
前回に引き続き、ヨーン・ウッツォン自邸です。

内部は平屋建ての細長いワンルームで、南側のガラス壁と北側の閉じたレンガ壁に水平な屋根が載っているシンプルな構成です。居間には空間を別けるコアがあり、コンパクトなキッチンと暖炉が納められています。


ウッツォンはこの住宅の計画前にアメリカへ渡りフランク・ロイド・ライトやミース・ファン・デル・ローエの建築を訪ねていて、特にライトの影響を強く受けていたと言われています。

当初、居間として使われていたエリアをみる。レンガのピースを基準とした12cmのモデュールによって各部分が設計されています。


板張り仕上の天井と壁の取り合いは、黒い目地を通して縁が切れているように見せています。


キッチンのディテール。


壁に掛かる絵は、ル・コルビジェが描いたタペストリーのコピーです。シドニーオペラハウスに飾るためにウッツォンがコルビジェに依頼し製作されましたが、ウッツォンが建設途中で設計者を辞任したことにより、長い間この家の壁に飾られていました。現在はシドニーオペラハウスの西ホワイエに飾られています。


現在こちらの建物には息子のヤン・ウッツォンさんがお住まいです。生活機能のほとんどは増築部分にあるのでオリジナルの建物はヤンさんの仕事場として使われています。


永峰昌治/若原アトリエ











2018.03.26 / Top↑
今回、ご紹介するのはデンマークの建築家 ヨーン・ウッツォンの自邸です。敷地はヘルシンガーから北西へ約6キロに位置するヘルベックの街外れの森の中にあります。1952年に建てられ、ウッツォン最初の建築作品です。




東西に細長い平屋の建物で、レンガの基壇、南面のガラス壁、北面の窓の無いレンガ壁、フラットルーフで構成されたとてもシンプルな建物です。



北面からアプローチします。レンガ壁には、ひとつも窓がありません。


エントランスのポーチ部分。右手の木製ドアが玄関。中庭の先に見えるのは増築部分です。よく見ると、壁と屋根は縁が切れてるように見せています。



黄色のレンガはキンゴーハウスと同じ積み方をしていますが、頂部だけ積み方を変えています。屋根の破風板はまっ黒く塗装してあります。


基壇部分のディテール。軒裏にはパイン材の板張りです。



永峰昌治/若原アトリエ














2018.03.15 / Top↑
前回に引き続きキンゴーハウスについて。


キッチンと食堂は間仕切りは真壁のような線を強調したデザインです。ベニヤの引戸で開閉出来ます。




白いタイルの空間に木の面材のキッチンがあります。窓には面格子が設置。このデザインは日本建築からの影響と言われています。




キッチンはコンパクトですが棚やタオル掛けなど設置して工夫しながらお使いになっていることがよくわかります。天板は白い化粧板。小口には無垢の木が使われています。


機能性とデザイン性を兼ね備えたキッチンでした。


永峰昌治/若原アトリエ














2018.01.16 / Top↑
前回に引き続きキンゴーハウスについて。

この旅を企画した東京建築アクセスポイントの和田菜穂子さんや参加者の仲間と一緒にキンゴーハウスにお住まいの小野寺綾子さんからお話を伺いました。

キンゴーハウスの居間・食堂の空間は幅約2.5間、天井は中庭へ下る勾配屋根なりに張られていて、天井高さは約2.3mから3.4mあります。

中庭に面してガラス張りとし、曇り空の多いデンマークで明るさを確保しています。




小野寺さんはご夫婦でお住まいですが、たくさんの椅子やソファや照明、植物などが置かれていました。どの家具も素朴な美しいデザインで、お二人の美学が感じられます。

他にもご家族の写真やご主人のアート作品などがディスプレイされていて、ここでの生活をとても楽しんでいることが伝わってきましました。





いま世界的にデンマーク語の「ヒュッゲ(Hygge)」という言葉が注目されています。様々な“心地よい”を表す言葉で、デンマークの人々はこの言葉をとても大切にしているそうです。

小野寺さんのお宅でもそのようなヒュッゲな時間や空間を感じ、貴重な体験が出来ました。

永峰昌治/若原アトリエ










2017.12.19 / Top↑
今年9月のデンマークのヘンルシンガー。ヨーン・ウッソンが設計したキンゴーハウスを拝見してきました。1956年から1961年にかけて3期に分けてたてられた60戸のテラスハウスです。



左側の凹んだ部分が内部を拝見させていただいた小野寺綾子さん宅の玄関。黄色いレンガで囲われた閉鎖的な外観。




レンガ積みのディテール。レンガの長手と小口を交互に積んでいる。日本でいうところのフランス積み。





ちょうどその中の一軒が屋根の改修工事中でした。壁に合わせて黄色い瓦を使用しています。壁の笠木にも同じ瓦をのせてエッジを強調し、印象的な外観を引き締めています。


永峰昌治/若原アトリエ












2017.12.08 / Top↑
神奈川県横浜市で施工中の「霧が丘の家」は現在、外構工事が進行中。

来年1月初旬に完成見学会を予定しています。

若原一貴
http://www.wakahara.com





2016.11.25 / Top↑
今年もやります。
12年目のガイドツアーです。
『村野藤吾設計・目黒区総合庁舎(千代田生命本社ビル)建築ガイドツアー』
目黒区美術館のホームページwww.mmat.jpからお申し込み下さい。(お早めに!)
・4/14、4/30は、3月23日(水)から受け付け開始
・5/13、5/22は、4月21日(木)から受け付け開始です。
日程
2016年
4月14日(木)
4月30日(土)
5月13日(金)
5月22日(日)
14時~16時
※私は四日間共「通常コース」のガイドを担当します。



2016.03.16 / Top↑